2006年 01月 17日
真冬の土おこし |
日曜日は久しぶりに畑で土おこしをしました。午前中は、まだ夜間の冷え込みでカチカチに凍っている畑の土ですが、昼間の太陽で暖まり、午後にはクワがサクッと入るくらい溶けます。
今のうちに土おこしをしておくと、害虫のさなぎが霜でなくなり、夜間の霜が入り込むことにより土の粒子が細かくなるんです。
我が家の畑は、うっそうとイバラが茂る雑木林だった場所を、3年前に私が一人で開墾しました(ちょっと自慢)。まず、イバラを全部切り、引っこ抜き、別の場所に運び、電気のこぎりで木を倒し、根を掘り起こし・・・今思うと良くやったと思います。トラクターなし、土入れなしです。それまで40年間誰も住んでいなかった場所で、しかももともと畑であった形跡がなく、土は岩のように固く、直径1メートルを超える大きな石がゴロゴロしていました。今年で3年目の畑は、やっと土の粒子が細かくなりはじめたところです。
まず、土おこしで必要なのが、この"vanga"(バンガ)と呼ばれる道具。スコップに似ていますが、反りが殆どなく、土を切るようにして使います。使い方は・・・
まず、バンガに足を乗せ、バンガを前後させながら、体重をかけ、できるだけ深く差し込みます。
コテの原理で、バンガの頭を持ち上げ、掘り起こした土を右側に置きます。
四角いエリアを掘り起こす時には、右上から一列ずつ、バンガで掘り起こして行きます。
ケーキを切るように一切れずつ、切っては右に置きます。塊を砕く時には、バンガを縦にして、土の塊の上に振り下ろし、砕きます。
こういう木の根に当たった時には、"piccone"(ピッコーネ=ツルハシ)を使います。周辺を掘り起こし、周りの根を断ち切って取り除きます。ピッコーネは岩を取り除く時にも便利です。
写真左は悪い土。粘土のように詰まっていて、空気が入り込む隙がありません。これでは植物の根が入り込むことが出来ません。写真右は良い土。触るとさらっとしていて、フカフカです。土の粒子の細かさにより、植物の発育が大きく変わります。
農薬に汚染されておらず、有機肥料やミミズによって豊かになった良い土は、美味しいものの基本だと思います。良い土→安全で美味しい野菜→美味しいお料理、というサイクルは私達にとってとても重要です。
深さ50センチまで掘り起こし、土を砕いて、石を取り除いて・・・2時間で、畑のほんの一角だけの土おこしが出来ました。これから、少しずつ春に備えて畑の準備をしていきます。
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by lacasamia1
| 2006-01-17 01:48
| フィレンツェで畑